Cours du 1er et du 10 décembre

こんばんは、長らく更新できずに申し訳ありませんでした。

2週分一気に更新しますね。

 

まずは、12月3日の講義からです。

12月3日は、代名動詞の問題解説の後、単純未来の勉強をしました。(代名動詞については、前回のブログを参照ください。)

直説法単純未来とは、

用法 (1) 未来の行為、事柄を伝える。

   (2) 2人称で用いると軽い命令のニュアンスを伝える

というものでした。用法については後で詳しく見るとして、まずはおそらく皆さんを悩ますであろう、活用形から見ていきましょう。

【語幹】er動詞 ir動詞は、不定形から語尾のrを除いたもの

     例) visiter →visite finir-fini,  

となります。しかし、不規則な活用をする動詞は不規則な語幹を持ちます。

être→ se  avoir →au aller→ i  venir→ viend  faire→ fe

prendre→ prend  voir→ ver  pouvoir→ pouv  vouloir→ voud

これらの語尾は、非常に重要です。というのは、おそらく来年1回めの授業で習う条件法

の語幹においても、直接法単純未来の語幹をそのまま用いるからです。今のうちに覚えておきましょう。

 

 

活用語尾は簡単!                                                   cf avoirの活用

je    -rai          nous   -rons         je   ai      nous avons

tu            -ras         vous   -rez                                  tu   as     vous avez

il             -ra           ils        -ront                                 il     a      ils      ont

 

→単数形は、avoirの活用語尾にrをつける 複数形は、ons,ez,ontにrをつける。

(↑上に書いたこの規則を覚えておけば、直接法単純未来は覚えられると思います。ただ、残念ながらこういう規則は、何度も書く、使う、発音すると言った方法以外に覚えられる方法はありません。なので、広告の裏でもなんでもいいですから、そこに書いて練習すること、何度も発音すること、また授業中も積極的に大きな声で発音することが大切です。)

それでは、例文と用法を見てみましょう。

1 未来の行為、事柄

Il fera beau demain.(明日は晴れるだろう。)

J'irai en France le mois prochain.(私は、来月フランスに行くだろう。)

 

2 二人称で用いると、軽い命令のニュアンス

Tu viendras me voir demain matin.(明日の朝私に会いに来てね)

Vous enverrez cette lettre à notre professeur.(この手紙を教授に送ってくれません)

用法自体はそこまで難解なものではありません。

活用を完璧にしておけば、小テスト、期末テストは怖くありません。

 

さて、続きまして中性代名詞に参りましょう。

中性代名詞には3種類あります。

まず、leから見ていきます。

用法としては、「属詞、節に変わる」と教科書にありますが、

そもそも属詞ってなんですかという質問がありました。もう一度詳しく説明しておくと、

属詞(attribut)は、ちなみに、教科書p.20に出てきているようですが、ものの属性を表す言葉です。といってもよくわからないので、例文を出しましょう。

  Ils sont étudiants.

  彼らは学生であるという文章ですね。

Ilsは主語、sontは動詞、じゃあétudiantsは何かというと、これが「属詞」と呼ばれるものです。

少し、英語を出して考えてみましょう。

They are students.  They=主語、are=動詞、students=補語

となるわけですが、今、仏語のétudiantsも、英語のstudentsも、主語の性質、属しているものを表していますね。こういう言葉をフランス語では属詞、英語では補語というわけです。もう一個、例を見ておきましょう。

Je trouve ce film intéressant.私はこの映画を面白いと思うという文章です。

念のため英語も書いておきましょう。

I find this film interesting.

今、フランス語ではJe=主語、 trouve=動詞 ce film=直接目的補語  intéressant=属詞

そして英語では、I=主語 find=動詞 this film=直接目的語 interesting=補語となるわけですが、 intéressantもinterestingもそれぞれfilmという名詞の性質を表していますね。

こういう主語や直接目的補語の性質を表す言葉が属詞であると考えてくだされば結構です。

 

では、改めて中生代名詞leを見ていきましょう。

leは、属詞の名詞、形容詞の代わりに用います。

Elles sont françaises. →Elles le sont.(leは、françaisesという形容詞を受けている。

la やlesにはならないので注意してください。(なお、試験では、人称代名詞目的補語形とシャッフルして出題しますので、見分けをしっかりできるようになってください。)

 

en

代名詞enは、名詞が次の場合、この名詞を繰り返さないために使われる代名詞です。目的語の代名詞と同じように、動詞の前に置きます。なお、不定冠詞複数、部分冠詞、否定冠詞などは、全て既習です。教科書の該当ページを示しておきますので、各自確認しておいてください。なお、教科書を読んでわからなかったら必ず、質問、確認に来てください。

   ①不定冠詞複数(des)

動詞+②部分冠詞(du, de la, de l') + 名詞⇒ en +動詞

           ③否定冠詞 (de)

           ④前置詞(de)

動詞+⑤数詞・名詞⇒ en +動詞+数詞

 

①の例 不定冠詞複数(des)教科書p.12・p.16参照

J’ai des chocolats.→  J’en ai.(私はチョコレートを持っている。

→私はそれらを持っている。)

 

②の例 部分冠詞(du, de la, de l')教科書p.12参照

Tu as de la monnaie? ⇒Oui j'en ai.(君はお金を持ってる?ーうん、持ってる。)

 

③の例 否定冠詞 (de) 教科書p.20参照

 

Je n'ai pas d'enfants.⇒Je n'en ai pas.(私は子供がいない。)

 

④の例 前置詞deやdeを含む熟語表現の時にenにする。

Il est content de ta lettre. →Il en est content. être content de- ~に満足する

彼は、君の手紙に満足している→彼はそれに満足している。

Nous avons parlé de son roman.→ Nous en avons parlé.

私たちは、彼の小説について話した。→私たちはそれについて話した。

J’ai besoin de ton aide.→ J’en ai besoin.(avoir besoin de~ ~が必要である。)

私は、君の助けが必要だ。→私はそれが必要だ。

 

⑤の例

J'ai deux enfants. → J’en ai deux.

私には子供が二人いる。

 

中性代名詞 y

代名詞yも、名詞を繰り返さないために使われる代名詞です。

enと同じく、動詞の前に置きます。

 

à および場所を表す前置詞chez en dans+名詞をyに置き換えます。

 

Je vais à Osaka. →J’y vais.

Elle va  chez sa mère.→ Elle y va.

Pensez un peu à votre avenir. Pensez-y un peu.

penser  à〜 〜に思いを馳せる

 

機械的というと血が通っていないような気がして嫌なのですが、活用形や、中性代名詞の置き換えも、数多くの練習が必要です。授業では、なかなか練習問題に多くの時間をさくことができないため、復習用のプリントなどを配布して、皆さんに練習していただいております。

1週間90分の授業だけでは、どうしても身につかないのが現状です。また、この初級文法が一番覚えることが多くて大変だと思いますが、時間をかけて勉強すれば必ずや成果は出ると思います。教科書の内容を理解する、授業をしっかりと聞く、宿題をする、復習としてブログを読んだり、プリントをしたりして、出来れば毎日、歯磨きと同じようにフランス語の学習を習慣化していただければと思います。

ところで、今更かも知れませんが、最近、初級向けの良い文法練習問題集を見つけましたのでご紹介しておきます。尚、この問題集を参考にしてプリントを作っております。

中村敦子、『フランス文法初めての練習帳』、白水社、2015

基礎編から応用編まであり、文法解説も教科書より丁寧に書かれています。おすすめの教材です。

 

また、動詞の活用形がもう無理ですという方は、こちらのサイトを参照してみてください。このサイトのComment conjuguer ce verbe ?に動詞を入れると、すべての動詞の活用が出てきます。

ちなみに、figaroとは、中道右派系の日刊紙です。日本の読売新聞とも提携を結んでいます。

leconjugueur.lefigaro.fr

 

というわけで、クリスマスが近くなってきました。

クリスマスの歌でもかけましょう。メロディーはもちろん皆さんも御存知の曲です。歌詞についてはまた今度解説しますね。長い文章、ご講読ありがとうございました。

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