Cours du 15 décembre
みなさんこんばんは。
暖冬だと思いきやここ数日大変冷え込んでいますね。
暖かくして小テストの勉強に励んでくださいね。そういや、「あったかいんだから」なんて曲が流行ってましたね。遠い昔のことかと思いきや、今年の二月のことらしいです。
さて、先週は直説法半過去を勉強しました。小テストの範囲には入りませんが、期末テストには入りますので、しっかりと復習しておきましょう。
直説法半過去はフランス語でImparfaitというわけですが、imparfaitとは、「完全ではない」「不完全」なんて意味があります。ちなみに、parfaitは、「完全」(いわゆるパーフェクトという意味ですね。)そして、否定を表す接頭辞imがついているわけです。
で、文法用語としては、「半過去」という訳が当てられているわけですが、よくわからないですよね。手元にある、仏和辞典でimparfaitの項目を引くと「半過去」と載っているわけですが、次に「未完了過去」という訳語が載っています。この訳語のほうが、おそらくわかりやすいかもしれません。
というのも、半過去とは、用法として何を示すかというと、「過去の状態、習慣」ですが、それらの状態や習慣というのは、開始点や終結点がなく、いわば、完了した点というのを簡潔に指すことができない、未完了なのです。(逆に、簡潔に指すことが出来れば、「複合過去」あるいは「単純過去」を使用します。)そういった意味で、「未完了過去」と言い表すことは、理にかなっています。
とりあえず、文法的な説明をし始めると、半過去だけで、4回位の授業ができると思うのですが、とにかく、次の必要最低限のことを覚えてください。
まず、活用形から見ていきましょう。
語幹は、直説法現在一人称複数から語尾のonsを除いたもの。
例外はêtreー ét
でした。penserという動詞を例にとって活用させましょう。
penser
Je pensais Nous pensions
Tu pensais Vous pensiez
Il pensait Ils pensaient
活用の語尾を確認しましょう。
Je-ais Nous -ions
Tu-ais Vous -iez
Il -ait Ils -aient
大丈夫ですね。教科書の末尾にも活用表が載っているので、自身がない場合はそれを活用しましょう。
さて、次に用法です。
① 過去における状態
Quand il est venu, je travaillais.(彼が来た時、私は仕事をしていた。)
この辺は、黒板を爪で引っ掻きながら時間軸を書いて説明したところですね。
私が働いていたのは、過去の状態で、いつ始めたのか、いつ終わったのかはわかりません。つまり簡潔に開始点も終結点も指すことができません。だから半過去で表します。
一方で、彼が来た時は、まさに簡潔に点で表すことができますね。ゆえに、複合過去で表します。(ちなみにですが、英語では、When he came,I was working.というように、過去進行形で表すことができますね。)
②過去の習慣
Quand j’étais petite, j’allais à l’église tous les dimanches.
(私が小さかった頃、私は、毎週日曜教会に行ったものだ。)
これは、過去の習慣です。毎週日曜日に継続的に習慣として教会に通ったわけです。
「特定の日に行った」わけではなく、継続的に毎日曜日に通った、これは完結性がありません。だから半過去で表します。ちなみに、英語ではbe used to やwouldに相当する用法ですね。
余談ですが、私が中学生だった頃、(おそらくみなさんが生まれた頃でしょう。94年から97年のこと)ですが、テレビドラマで『未成年』というのがあり、非常に高視聴率のドラマでした。DVD化はされていないのですが、そこで、カーペンターズの「Yesterday once more」という曲が主題歌として使われました。(皆さんご存じですかね?)
当時は今のように曲をダウンロードするとか、携帯で歌詞をチェックするということはなく、CDレンタル屋さんに行って、CDを借りて、歌詞をコピーもしくは手で写す(写経のように)ことをしていました。
私は、決められたお小遣いの中からコピー代を出す余裕がなく、大概歌詞を写経してたのですが、このカーペンターズの曲もほぼ全曲写経した覚えがあります。それを英和辞典を使って翻訳していくという作業をしていました。(それが結構英語の学習には役立ちました。)その「Yesterday Oncemore」の冒頭で、
When I was young. I'd listen to the radio.Waitin' for my favorite songs
「私が若かった頃、私はラジオを聴いていた。私のお気に入りの曲を待ちながら」
と歌われるのですが、英語の過去の習慣を表す表現の代表例なわけですが、これこそが、「半過去」に相当するわけです。ちなみに、これを仏訳すると以下のようになります。
Quand j'étais jeune, j'écoutais la radio attendant mes chansons préférées.
attendantというのは、現在分詞と言われるもので、「〜しながら」という意味です。
ちなみに、これは次回の授業で扱います。
さて今日の曲です。「きよしこの夜」の仏語バージョンです。