学期末試験について

連続投稿です。

火曜日の学期末テストですが,全部教科書から出題しています。

範囲は12-20課です。

予告通り,ほとんどexercices(右側のページ)から出題しています。どの分野もまんべんなく出しています。

習った文法事項を再確認して,(このブログを最初から読んでいけば,確認できるようになっています。)もう一度教科書の右側のページを自分で解き直して,すべて正解できるようになっていれば,必ずや合格点は獲得できるはずです。

また,2回実施した小テストも間違えたところをやり直して,必ず正解できるようにしておいてください。

それでは,また火曜日に。

 

Bon courage!

 

 

Cours du 19 janvier 2016

皆さんこんにちは。

今週末から来週にかけて大寒波が到来するとのことですが,来週の火曜日は体調を万全にして,また雪などで交通機関の遅れが生じる可能性がありますから余裕をもって学期末の試験に臨んでください。

 

それでは前回の復習をしましょう。条件法を勉強しました。まず活用形から。

条件法現在

語尾はすべての動詞に共通

語幹は直説法単純未来と同じ

Je   rais   Nous -rions

Tu   rais   Vous-riez

Il    rait   Ils  -raient

もっと簡単にいうと,実は「未来形の語幹+r+半過去形の語尾」ですね。

この規則を見いだせれば条件法の活用も楽に覚えられるのではないかと思います。

ちなみに語幹は次の通りです。

Cf :

être→ se  avoir →au aller→ i  venir→ viend  faire→ fe

prendre→ prend  voir→ ver  pouvoir→ pour  vouloir→ voud

 

条件法現在の用法

 A 非現実の仮定・実現の少ない仮定を表す文の中で,想定される内容。

Si +直説法半過去,条件法現在

 

S’il faisait beau aujourd’hui, je sortirais.(もし,今日晴れたら,私は出かけたのに。)

→実際には,晴れてないから出かけられない。だから条件法を使う。

S’il fait beau demain, je sortirai.(もし明日晴れたら,私は出かけよう。)

→未来への願望。

 

ジェロンディフなどで条件節を代用

En mangeant moins, il maigrirait. (少食になれば,彼はやせるのになあ。)

Sans ton aide, je ne pourrais pas réussir.(あなたの助けがなかったら,私は成功しなかっただろう。)

 

B 語調緩和,断定を避ける,推察・伝聞

Je voudrais un kilo de pommes.(リンゴ一キロほしいのですが。)

→私は前回の授業で,pommes de terreと勘違いしてまして,ジャガイモと言いましたが,pommeでしたね。pommeは「リンゴ」です。ジャガイモはpomme de terreで直訳すると「大地のリンゴ」という意味です。ちなみにですが,私はフランスにいたとき,ジャガイモがおいしくてほぼ毎日のようにジャガイモを食べていました。

 

Vous ne devriez pas faire tant de bruit.(そんなに,音をたててはいけませんよ。)

Pourriez-vous fermer la porte?(扉を閉めていただけませんでしょうか。)

Il ne vient pas : il serait malade.(彼は来ない。病気だろうか。)

 

D’après statistiques, il y aurait une augmentation importante de la temperature sur la Terre.(統計によれば,地球の温度のかなりの増加があったみたいだ。)

D’après=~によれば

 

※条件法については,授業で多く扱えませんでした。なのでテストには多く出しません。教科書p.56の例文,p.57の2番の問題の文の動詞の活用,和訳だけはできるようになっておいてください。 

テストについては,次の投稿でお伝えします。

今日ご紹介するアーティスト・曲はTété(テテ)のle premier clair de l'aubeという曲です。「夜明けの最初の輝き,最初の明かり」とでも訳せるでしょうか。テテのサイト日本語バージョンを添付しておきます。歌詞については,すべてわからなくても結構ですが,だいたいどういうことを歌っているのかを聞き取れた単語をつなぎ合わせてみて想像してみてください。

www.metacompany.jp

 

www.youtube.com

Cours du 12 janvier 2016 その2

皆さんこんにちは。

暖冬とおもいきや、ここ数日非常に寒くなってきました。体調を万全にして残り2回の授業に臨んでください。

 

さて、前回宿題に出した教科書p. 55の受動態、現在分詞、ジェロンディフの解答を掲載っしておきます。明日の授業でも確認しますが、授業前に確認をして、授業に臨んでいただければ理解度がより深まると思います。

教科書p.55 exercices 19

1 Un petit orchestre italien donne ce concert.  

(イタリアの小さなオーケストラが、このコンサートをひらく。)

受動態の基本は、「目的語を主語にして、主語を動作主にする」ということでした。

この文の主語は、un petit orchestre 目的語は、ce concertですが、目的語であるce concertを主語にして、主語であるun petit orchestreを動作主にすればよいわけですね。そして、受動態の語順は、主語+être+過去分詞+par(de)+動作主でした。この決まりに、言葉をそれぞれ入れていくと、

Ce concert est donné par un petit orchestre italien.

(このコンサートはイタリアの小さなオーケストラによって開かれた。)

とすればいいわけです。

 

2.Les élèves respectent ce professeur.

2番の問題に行きましょう。「生徒たちは、この先生を尊敬している。」

主語である、「les élèves」を動作主に、目的語「ce professeur」を主語に入れ替えます。ただ、問題はrespecterという言葉です。感情を表す言葉ですので、動作主を介する前置詞は、deを用います。そしてde +les élèvesは、冠詞の縮約でdes élèvesになります。(冠詞の縮約はp.26を参照。)

Ce professeur est respecté des élèves.

「この先生は、生徒たちから尊敬されている。」

 

3番です。On loge les étudiants dans ce bâtiment. 「われわれは学生たちをこの建物に住まわせている」onは「一般的な人」や「われわれ」など色んな意味があります。文脈によって訳し分ける必要があります。(ここでは、「われわれ」と取るのがいいでしょう。)Les étudiantsを主語にして、その後にêtre+過去分詞を持ってくる。(3人称複数なので、son、t過去分詞はlogésです。主語が男性複数なので、sを忘れずにつけましょう。 なお、問題文にあるように、on が主語の時、par以下は不要です。

Les étudiants sont logés dans ce bâtiment.

「学生たちはこの建物に住まわされている。」

 

続いて、現在分詞を使った表現にする問題です。1番です。

Elles prennent la chambre qui donne sur la plage.

「彼女たちは、海辺に面している部屋を取った。」donner sur〜で「〜に面している」

という熟語表現です。qui donneを現在分詞donnantに変えればよいですね。

Elles prennent la chambre donnant sur la plage.

 

2番です。

Comme il avait froid, il a mis son manteau. 「彼は寒かったので、コートを着た。」

接続詞+主語+動詞を分詞構文にする問題です。commeは理由を表す接続詞です。avoir froidで、「寒い」という熟語です。そして、avait(avoir)を現在分詞にします。

Ayant froid, il a mis son manteau.

 

3番です。

Comme je dois aller à la banque, je partirai déjeuner plus tôt.

「私は、銀行に行かなければならないので、早く昼ごはんに出かけるでしょう。」前の問題と同じ分詞構文にする問題ですね。doisつまり、devoirを現在分詞にするとdevantになります。

Devant aller à la banque, je partirai déjeuner plus tôt.

 

続きましてジェロンディフです。

1.Ma mère fait la cuisine et elle chante en même temps.

私の母は料理をし、同時に歌う。

en même temps」というのは「同時に」という意味です。後半部分をジェロンディフに変えます。

Ma mère fait la cuisine en chantant.

 

2.Si vous mangez moins, vous maigrirez.

直訳すると、「もし、少なく食べればあなたは痩せるだろう」という意味ですが、日本語としては「もし、あまり食べなければ(小食にすれば)、あなたは痩せるだろう」とできるでしょう。そして、このSi vous mangez moinsをジェロンディフに変えればよいですね。ちなみに、mangerの現在分詞は、mangeantです。(作り方は、mangerをnous mangeonsと一人称複数形にして、語尾のonsをantにします。)

En mangeant moins, vous maigrirez.

 

3.Il est jeune, mais il a réussi dans les affaires.(彼は若い。しかし、ビジネスで成功した。)affairesとは、いろいろな意味があります。例えば、「事情」「商売」などです。ちなみに、Ministère des affaires étragèresというと、「外務省」です。ここでは、ビジネスと今風に訳しておくと良いでしょう。そして、対立を表します。p.54の一番下の注意書きをご覧ください。対立の時はtoutをつけます。

Tout en étant jeune, il a réussi dans les affaires.

 

以上、前回の宿題の解答でした。もうすでに宿題をした方は、答え合わせを、まだしていない方は、解答を参照しつつ宿題をしてくださっても結構です。

それにしても、本当に寒いですね。関東地方では雪が降っているようです。冬や雪をテーマにした歌は数多くありますが、日本でも大ヒットした『アナと雪の女王』とその主題歌『ありのままで〜Let it go』、そのフランス語バージョンがあります。ちなみに、タイトルはLa Reine des Neiges、歌の方はLibérée Délivréeと翻訳されてます。

(なお、仏語バージョンを上手に日本語に翻訳しているサイトも有ります。)良ければご覧ください。

歌と訳詞:アナと雪の女王「レット・イット・ゴー」のフランス語版

furansu-go.com

www.youtube.com

 

 

Cours du 12 janvier 2016

昨日からの連続投稿になります。

明日の講義の予習です。教科書p.54 です。

受動態、現在分詞、ジェロンディフと項目があまりに多いのでうんざり、げんなりするかもしれませんが、おつきあいどうぞ宜しくお願いします。

 

まず受動態(Voix passive)です。

形から確認しましょう。

Être +他動詞の過去分詞+par (de)

(他動詞の過去分詞は主語の性数に一致。動作はpar,感情はde)

例文

Jean lit ce livre.  Ce livre est lu par Jean.    (この本はジャンによって読まれる。)  

Paul invite Marie à dîner.  Marie est invitée à diner par Paul.

(マリーは、ポールによって夕食に招待される。過去分詞の一致。)

Mon père publie ces livres. Ces livres sont publiés par mon père.

(これらの本は私の父によって出版される。)

 

受動態の過去形

複合過去Avoirの現在形+ êtreの過去分詞(été)+他動詞の過去分詞

Jean a lu ce livre. Ce livre a été lu par Jean(この本はジャンによって読まれた。)

Mon père a publié ces livres. Ces livre ont été publiés par mon père.

(これらの本は、私の父によって出版された。)

Paul a invité Marie à dîner. Marie a été invitée à diner par Paul.

(マリーは、ポールによって夕食に招待された。)

 

Tout le monde adore cette vieille dame.(みんな、この老婦人が好きだ。)

Cette vieille dame est adorée de tout le monde.

(この老婦人はみんなから好かれている。)

 

現在分詞とジェロンディフ

現在分詞は,基本的に形容詞的に働き,最も近い名詞・代名詞にかかる。ただし性・数の変化はしない。主語に同格的にかかる場合は,英語の分詞構文と同様,同時性,先行性,原因,理由,条件,仮定,付帯状況などを表す。(書き言葉で用いられる。)

 

現在分詞-ant 

直説法現在の一人称nous の活用語尾-onsをantにかえる。

-er : nous aimons  aimant

-ir : nous finissons  finissant

例外Être= étant, avoir= ayant, savoir= sachant

用法

qui +動詞 形容詞的用法

J’ai vu ta soeur sortant(qui sortait) du supermarché avec son ami.

(私は,友達と一緒にスーパーマーケットから出てくる君のお姉さんを見たよ。)

 

分詞構文 :同時性,理由,条件,対立 主語にかかる

Travaillant la nuit, je dors dans la journée.

夜に働いているので,私は昼間に寝ます。(理由)

(Comme je travaille la nuit, je dors dans la journée.)

 

Ils ont quitté le pays, emportant seulement une valise.

(彼らは,たった一つのカバンを持って国を離れた。)(付帯状況)

 

Ayant trop bu hier, j’ai mal à la tête aujourd’hui.

(Comme j’ai trop bu hier, j’ai mal à la tête aujourd’hui.)

(昨日たくさん飲んだので,今日は頭が痛い。)

avoir mal à+定冠詞+体の部位

複合時制(ayant +過去分詞)の分詞構文

 

Son enfant étant malade, elle reste chez elle.

(彼女の子供が病気だったので,彼女は自分の家にとどまった。)

 

ジェロンディフ en +現在分詞 主語は主節と同じ

副詞的に主動詞にかかり,同時性,理由,条件,対立などを表す。ジェロンディフの意味上の主語は,主動詞の主語と一致する場合が多い現在分詞だけの分詞構文と意味的に重なる部分も多いが,日常語ではジェロンディフを用いる。

 

Ils ont quitté le pays en emportant seulement une valise.(付帯状況)

 

En travaillant beaucoup, tu réussiras.(仮定) (Si tu travailles beaucoup,~)

(一生懸命勉強すれば成功するよ。)

J’ai vu ta soeur en sortant du supermarché.(同時性)

(私は,スーパーから出るとき君のお姉さんを見たよ。)

(Quand je sortais du supermarché,~)

 

Tout en étant malade, il travaille.(譲歩)

(病気にもかかわらず,彼は仕事をする。)

(Bien qu’il soit malade, il travaille.)

 

詳しくは明日の講義で説明します。

新年一回目の授業、皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。

 

 

Bonne année

少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

皆さんにとって健康で、楽しい一年であることをお祈りしております。

 

さて、冬休みが終わり、1月の授業も始まりました。まだまだお正月気分がぬけないかもしれませんが、もうすぐ学期末のテストもあります。そして、1月の残り2回で習う箇所は、初級文法の最も難関なところです。(受動態、ジェロンディフ、条件法)残り2回、一生懸命、勉強しましょう。

さて、一応前回の復習からしておきます。

教科書p.53の問題の解答を掲載しておきます。

 

1.半過去への活用でした。

1.Il dansait 2.nous avions  3.j'obéissais 4.elles étaient 5.vous vouliez 6.tu savais

7.ils partaient  8. elle prenait

教科書に出てきた動詞は必ず覚えるようにしてください。

また、半過去の活用についても授業中に配布したプリントに表記した動詞も覚えてください。

2.動詞を半過去か複合過去にするものでした。

1. Hier, il a plu.(昨日、雨が降った。pleuvoirは「雨がふる」という動詞です。ちなみに、ここのilは、天候などをあらわす「非人称のil」です。It と用法的には同じです。)

2. Hier, il pleuvait, mais on a marché jusqu'à la gare.

(昨日、雨が降っていた。しかし、私たちは駅まで歩いた。onは、文脈によって訳し分ける必要があります。三人称を表したり、私達という複数の意味がありますが、ここでは、「私達」と取るのが妥当でしょう。そしてmarcherは歩く、という動詞です。歩くという動詞は、複合過去にする際、助動詞はavoirです。そしてjusqu'à+〜場所で、「〜まで」という意味になります。la gareは駅ですね。余談ですが、今となってはpitapaicocaのような交通系電子マネーが発達していますが、阪急電車はラ・ガールカードなんて発売していますがあのラ・ガールは、la gareに由来しています。

3.Avant, il y avait une petite église ici.

(以前、ここに小さな教会があった。avoirの半過去です。il y a〜で、「〜がある」という表現です。)

4.Il y a eu un accident ici la semaine dernière.

(先週、ここで事故があった。il y a の複合過去は、il y a eu です。)

5.Quand elle m'a téléphoné, je prenais une douche.

(彼女が私に電話してきた時、私はシャワーをあびていた。)

Quand+主語(S)+動詞(V)で、SがVするとき、という時を表す表現です。

prendre une douche でシャワーを浴びるという決まり文句です。

6.Je suis allé en France cet été. C'était un très beau voyage. 

(私はこの夏、フランスに行きました。それは、とても素敵な旅行でした。)

 

新年1回めのブログはここまでにして(すぐに2回めのブログを書く予定をしておりますが・・・)今回も締めの音楽紹介に行きましょう。

普段フランスのポップス、シャンソンを紹介しておりますが、たまにはフランスのクラシックを紹介します。日本では、クラシックといえば、バッハ、モーツアルト、ベートーベンと、ドイツの作曲家が有名です。特にベートーベンは、年末に第9が各地で演奏され、歌われますし、名作『のだめカンタービレ』では、ベートーベンの交響曲第7番が主題歌に使われました。(他にも、あの漫画では、チャイコフスキーラフマニノフなどの偉大な作曲家たちの名曲が随所に登場しますね。ちなみに私はあんまり漫画を読まないのですが、『のだめカンタービレ』にはハマりました。)

話がそれましたが、ドイツだけでなく、フランスも偉大な作曲家、そして演奏家を生み出しています。その代表者がドビュッシーサン=サーンスビゼーです。そんな中でも、今日はドビュッシーピアノ曲のリンクを貼っておきますね。勉強しながら、読書しながら、あるいはリラックスしながら聞いてください。

ドビュッシー名曲セレクション・Debussy Masterpieces Selection(長時間作業用クラシックBGM・CLASSIC) - YouTube

 

 

 

 

 

Cours du 15 décembre

みなさんこんばんは。

暖冬だと思いきやここ数日大変冷え込んでいますね。

暖かくして小テストの勉強に励んでくださいね。そういや、「あったかいんだから」なんて曲が流行ってましたね。遠い昔のことかと思いきや、今年の二月のことらしいです。

さて、先週は直説法半過去を勉強しました。小テストの範囲には入りませんが、期末テストには入りますので、しっかりと復習しておきましょう。

 

直説法半過去はフランス語でImparfaitというわけですが、imparfaitとは、「完全ではない」「不完全」なんて意味があります。ちなみに、parfaitは、「完全」(いわゆるパーフェクトという意味ですね。)そして、否定を表す接頭辞imがついているわけです。

で、文法用語としては、「半過去」という訳が当てられているわけですが、よくわからないですよね。手元にある、仏和辞典でimparfaitの項目を引くと「半過去」と載っているわけですが、次に「未完了過去」という訳語が載っています。この訳語のほうが、おそらくわかりやすいかもしれません。

というのも、半過去とは、用法として何を示すかというと、「過去の状態、習慣」ですが、それらの状態や習慣というのは、開始点や終結点がなく、いわば、完了した点というのを簡潔に指すことができない、未完了なのです。(逆に、簡潔に指すことが出来れば、「複合過去」あるいは「単純過去」を使用します。)そういった意味で、「未完了過去」と言い表すことは、理にかなっています。

とりあえず、文法的な説明をし始めると、半過去だけで、4回位の授業ができると思うのですが、とにかく、次の必要最低限のことを覚えてください。

まず、活用形から見ていきましょう。

語幹は、直説法現在一人称複数から語尾のonsを除いたもの。

例外はêtreー ét

でした。penserという動詞を例にとって活用させましょう。

penser

Je pensais      Nous pensions

Tu pensais     Vous  pensiez

Il   pensait       Ils      pensaient

 

活用の語尾を確認しましょう。

Je-ais    Nous -ions

Tu-ais    Vous -iez

Il   -ait    Ils   -aient  

 

大丈夫ですね。教科書の末尾にも活用表が載っているので、自身がない場合はそれを活用しましょう。

 

さて、次に用法です。

 

① 過去における状態

Quand il est venu, je travaillais.(彼が来た時、私は仕事をしていた。)

この辺は、黒板を爪で引っ掻きながら時間軸を書いて説明したところですね。

私が働いていたのは、過去の状態で、いつ始めたのか、いつ終わったのかはわかりません。つまり簡潔に開始点も終結点も指すことができません。だから半過去で表します。

一方で、彼が来た時は、まさに簡潔に点で表すことができますね。ゆえに、複合過去で表します。(ちなみにですが、英語では、When he came,I was working.というように、過去進行形で表すことができますね。)

 

②過去の習慣

Quand j’étais petite, j’allais à l’église tous les dimanches.

(私が小さかった頃、私は、毎週日曜教会に行ったものだ。)

これは、過去の習慣です。毎週日曜日に継続的に習慣として教会に通ったわけです。

「特定の日に行った」わけではなく、継続的に毎日曜日に通った、これは完結性がありません。だから半過去で表します。ちなみに、英語ではbe used to やwouldに相当する用法ですね。

 

余談ですが、私が中学生だった頃、(おそらくみなさんが生まれた頃でしょう。94年から97年のこと)ですが、テレビドラマで『未成年』というのがあり、非常に高視聴率のドラマでした。DVD化はされていないのですが、そこで、カーペンターズの「Yesterday once more」という曲が主題歌として使われました。(皆さんご存じですかね?)

当時は今のように曲をダウンロードするとか、携帯で歌詞をチェックするということはなく、CDレンタル屋さんに行って、CDを借りて、歌詞をコピーもしくは手で写す(写経のように)ことをしていました。

私は、決められたお小遣いの中からコピー代を出す余裕がなく、大概歌詞を写経してたのですが、このカーペンターズの曲もほぼ全曲写経した覚えがあります。それを英和辞典を使って翻訳していくという作業をしていました。(それが結構英語の学習には役立ちました。)その「Yesterday Oncemore」の冒頭で、

When I was young. I'd listen to the radio.Waitin' for my favorite songs

「私が若かった頃、私はラジオを聴いていた。私のお気に入りの曲を待ちながら」

と歌われるのですが、英語の過去の習慣を表す表現の代表例なわけですが、これこそが、「半過去」に相当するわけです。ちなみに、これを仏訳すると以下のようになります。

Quand j'étais jeune, j'écoutais la radio attendant mes chansons préférées.

attendantというのは、現在分詞と言われるもので、「〜しながら」という意味です。

ちなみに、これは次回の授業で扱います。

さて今日の曲です。「きよしこの夜」の仏語バージョンです。

Douce nuit, sainte nuit - YouTube

Cours du 1er et du 10 décembre

こんばんは、長らく更新できずに申し訳ありませんでした。

2週分一気に更新しますね。

 

まずは、12月3日の講義からです。

12月3日は、代名動詞の問題解説の後、単純未来の勉強をしました。(代名動詞については、前回のブログを参照ください。)

直説法単純未来とは、

用法 (1) 未来の行為、事柄を伝える。

   (2) 2人称で用いると軽い命令のニュアンスを伝える

というものでした。用法については後で詳しく見るとして、まずはおそらく皆さんを悩ますであろう、活用形から見ていきましょう。

【語幹】er動詞 ir動詞は、不定形から語尾のrを除いたもの

     例) visiter →visite finir-fini,  

となります。しかし、不規則な活用をする動詞は不規則な語幹を持ちます。

être→ se  avoir →au aller→ i  venir→ viend  faire→ fe

prendre→ prend  voir→ ver  pouvoir→ pouv  vouloir→ voud

これらの語尾は、非常に重要です。というのは、おそらく来年1回めの授業で習う条件法

の語幹においても、直接法単純未来の語幹をそのまま用いるからです。今のうちに覚えておきましょう。

 

 

活用語尾は簡単!                                                   cf avoirの活用

je    -rai          nous   -rons         je   ai      nous avons

tu            -ras         vous   -rez                                  tu   as     vous avez

il             -ra           ils        -ront                                 il     a      ils      ont

 

→単数形は、avoirの活用語尾にrをつける 複数形は、ons,ez,ontにrをつける。

(↑上に書いたこの規則を覚えておけば、直接法単純未来は覚えられると思います。ただ、残念ながらこういう規則は、何度も書く、使う、発音すると言った方法以外に覚えられる方法はありません。なので、広告の裏でもなんでもいいですから、そこに書いて練習すること、何度も発音すること、また授業中も積極的に大きな声で発音することが大切です。)

それでは、例文と用法を見てみましょう。

1 未来の行為、事柄

Il fera beau demain.(明日は晴れるだろう。)

J'irai en France le mois prochain.(私は、来月フランスに行くだろう。)

 

2 二人称で用いると、軽い命令のニュアンス

Tu viendras me voir demain matin.(明日の朝私に会いに来てね)

Vous enverrez cette lettre à notre professeur.(この手紙を教授に送ってくれません)

用法自体はそこまで難解なものではありません。

活用を完璧にしておけば、小テスト、期末テストは怖くありません。

 

さて、続きまして中性代名詞に参りましょう。

中性代名詞には3種類あります。

まず、leから見ていきます。

用法としては、「属詞、節に変わる」と教科書にありますが、

そもそも属詞ってなんですかという質問がありました。もう一度詳しく説明しておくと、

属詞(attribut)は、ちなみに、教科書p.20に出てきているようですが、ものの属性を表す言葉です。といってもよくわからないので、例文を出しましょう。

  Ils sont étudiants.

  彼らは学生であるという文章ですね。

Ilsは主語、sontは動詞、じゃあétudiantsは何かというと、これが「属詞」と呼ばれるものです。

少し、英語を出して考えてみましょう。

They are students.  They=主語、are=動詞、students=補語

となるわけですが、今、仏語のétudiantsも、英語のstudentsも、主語の性質、属しているものを表していますね。こういう言葉をフランス語では属詞、英語では補語というわけです。もう一個、例を見ておきましょう。

Je trouve ce film intéressant.私はこの映画を面白いと思うという文章です。

念のため英語も書いておきましょう。

I find this film interesting.

今、フランス語ではJe=主語、 trouve=動詞 ce film=直接目的補語  intéressant=属詞

そして英語では、I=主語 find=動詞 this film=直接目的語 interesting=補語となるわけですが、 intéressantもinterestingもそれぞれfilmという名詞の性質を表していますね。

こういう主語や直接目的補語の性質を表す言葉が属詞であると考えてくだされば結構です。

 

では、改めて中生代名詞leを見ていきましょう。

leは、属詞の名詞、形容詞の代わりに用います。

Elles sont françaises. →Elles le sont.(leは、françaisesという形容詞を受けている。

la やlesにはならないので注意してください。(なお、試験では、人称代名詞目的補語形とシャッフルして出題しますので、見分けをしっかりできるようになってください。)

 

en

代名詞enは、名詞が次の場合、この名詞を繰り返さないために使われる代名詞です。目的語の代名詞と同じように、動詞の前に置きます。なお、不定冠詞複数、部分冠詞、否定冠詞などは、全て既習です。教科書の該当ページを示しておきますので、各自確認しておいてください。なお、教科書を読んでわからなかったら必ず、質問、確認に来てください。

   ①不定冠詞複数(des)

動詞+②部分冠詞(du, de la, de l') + 名詞⇒ en +動詞

           ③否定冠詞 (de)

           ④前置詞(de)

動詞+⑤数詞・名詞⇒ en +動詞+数詞

 

①の例 不定冠詞複数(des)教科書p.12・p.16参照

J’ai des chocolats.→  J’en ai.(私はチョコレートを持っている。

→私はそれらを持っている。)

 

②の例 部分冠詞(du, de la, de l')教科書p.12参照

Tu as de la monnaie? ⇒Oui j'en ai.(君はお金を持ってる?ーうん、持ってる。)

 

③の例 否定冠詞 (de) 教科書p.20参照

 

Je n'ai pas d'enfants.⇒Je n'en ai pas.(私は子供がいない。)

 

④の例 前置詞deやdeを含む熟語表現の時にenにする。

Il est content de ta lettre. →Il en est content. être content de- ~に満足する

彼は、君の手紙に満足している→彼はそれに満足している。

Nous avons parlé de son roman.→ Nous en avons parlé.

私たちは、彼の小説について話した。→私たちはそれについて話した。

J’ai besoin de ton aide.→ J’en ai besoin.(avoir besoin de~ ~が必要である。)

私は、君の助けが必要だ。→私はそれが必要だ。

 

⑤の例

J'ai deux enfants. → J’en ai deux.

私には子供が二人いる。

 

中性代名詞 y

代名詞yも、名詞を繰り返さないために使われる代名詞です。

enと同じく、動詞の前に置きます。

 

à および場所を表す前置詞chez en dans+名詞をyに置き換えます。

 

Je vais à Osaka. →J’y vais.

Elle va  chez sa mère.→ Elle y va.

Pensez un peu à votre avenir. Pensez-y un peu.

penser  à〜 〜に思いを馳せる

 

機械的というと血が通っていないような気がして嫌なのですが、活用形や、中性代名詞の置き換えも、数多くの練習が必要です。授業では、なかなか練習問題に多くの時間をさくことができないため、復習用のプリントなどを配布して、皆さんに練習していただいております。

1週間90分の授業だけでは、どうしても身につかないのが現状です。また、この初級文法が一番覚えることが多くて大変だと思いますが、時間をかけて勉強すれば必ずや成果は出ると思います。教科書の内容を理解する、授業をしっかりと聞く、宿題をする、復習としてブログを読んだり、プリントをしたりして、出来れば毎日、歯磨きと同じようにフランス語の学習を習慣化していただければと思います。

ところで、今更かも知れませんが、最近、初級向けの良い文法練習問題集を見つけましたのでご紹介しておきます。尚、この問題集を参考にしてプリントを作っております。

中村敦子、『フランス文法初めての練習帳』、白水社、2015

基礎編から応用編まであり、文法解説も教科書より丁寧に書かれています。おすすめの教材です。

 

また、動詞の活用形がもう無理ですという方は、こちらのサイトを参照してみてください。このサイトのComment conjuguer ce verbe ?に動詞を入れると、すべての動詞の活用が出てきます。

ちなみに、figaroとは、中道右派系の日刊紙です。日本の読売新聞とも提携を結んでいます。

leconjugueur.lefigaro.fr

 

というわけで、クリスマスが近くなってきました。

クリスマスの歌でもかけましょう。メロディーはもちろん皆さんも御存知の曲です。歌詞についてはまた今度解説しますね。長い文章、ご講読ありがとうございました。

www.youtube.com