小テストのための復習(12課過去分詞と複合過去)

10月ももう終わりですね。

フランスは10月の後半を迎えると、もうコート無しでは過ごせないほどに冷え込みます。また、天気が悪く、雨が降ると憂うつな気持ちになります。

翻って、ここ最近の近畿地方は非常に天気がよく非常に清々しいですね。

そんな清々しい天候のもと、楽しくフランス語を勉強していただければと思います。

 

さて、11月10日に小テストをすると申しましたが、試験範囲である12課の過去分詞と複合過去について復習をしておきましょう。

まず、過去分詞から。

 

er動詞 ーer →ーé

ir動詞  ーir→ーi

不定形がerで終わる動詞はすべてéでおわる。

不定形がirで終わる不規則活用動詞は、必ずしもーiにならない。

という大原則がありました。が、規則があれば、例外があるというのがフランス語文法。不規則な形の過去分詞も何個か出てきました。教科書で学習したものをあげておきます。

êtreーété(〜である)  avoir ーeu (持つ)partirー parti(出発する)

attendreー attendu(待つ) faire ーfait(する) prendreー pris(とる、prendreの意味は多様です。辞書で確認しましょう。) venirー venu(来る) pouvoirー pu(〜できる) vouloirー voulu(〜したい) savoirー su(知る) connaîtreー connu(知る)

voir ーvu(見る) direー dit(言う)

 

過去分詞には、「動詞的に使われる」過去分詞と、「形容詞的に使われる」過去分詞があります。授業では、前者、すなわち「動詞的に使われる」過去分詞を特に説明しました。前者は複合時制で使われるもので今回の「複合過去」で使われます。一方の後者、「形容詞的に使われる」過去分詞は、形容詞と同じように名詞を修飾するために使われます。

 

では、直説法複合過去の復習をしておきましょう。

 

直説法複合過去

助動詞(avoir/etre)の直説法現在+過去分詞

1. 助動詞にavoirを用いる動詞  :すべての他動詞、大部分の自動詞

J’ai acheté un livre hier. 私は、昨日本を買った。

Nous avons dîné ensemble. 私たちは一緒に夕食をとった。

J'ai grandi à Osaka. 私は大阪で育った。

 

2. 助動詞にêtreを用いる動詞 :一部の自動詞(往来発着生死上下出入の動詞を紹介しました。)と代名動詞(16課で勉強します。)

Il est arrivé à la gare.   彼は、駅に到着した。 

Elle est née en 1996. 彼女は1996年に生まれた。

(naîtreは、生まれるという自動詞です。過去分詞はnéです。主語がelle「彼女」ですから、過去分詞を、主語に性・数一致させます。彼女は、女性形単数ですから、女性形を表すeをつけます。

Elles sont sorties à 8h.彼女たちは、8時に出発した。(sortir)

(sortirは、出発するという自動詞です。過去分詞はsortiです。主語がelles「彼女たち」ですから、過去分詞を、主語に性・数一致させます。彼女たちは、女性形複数ですから、女性形をあらわすeと複数形のsをつけます。

 

否定文の語順は

主語+ne +助動詞+pas+過去分詞 

倒置疑問文は

助動詞+主語 +過去分詞ーーー?

否定倒置疑問文は

Ne+助動詞+主語 +pas+過去分詞ーーー?

でした。(例文は、教科書、および配布したプリントで確認してください。)

 

先週配布した練習問題を必ずやるようにしておいてください。

 

というわけで、読書の秋ということで、フランス語学習の参考になる本を紹介しておきます。

曽我祐典、『フランス語がわかる』、白水社、1995

フランス語初級者にとって難しいことを非常に平明な言葉で、しかも丁寧に解説したフランス語学習参考書です。図書館にも入っています。ぜひ手にとって読んでみてください。