Cours du 27 octobre Leçon 14

少し遅くなりましたが、先週10月27日の復習をしておきましょう。

14課でした。

 

まず、複合過去と目的補語人称代名詞をともに使う練習をしました。

 

複合過去の文では目的補語人称代名詞を助動詞の前に置く

 

という規則でした。それを踏まえてまず、直接目的補語の例から見ていきましょう。

Il a chosi ce pull.(彼はこのセーターを選んだ。) という例文がありました。

Il は「彼」 a chosiは、助動詞avoir の3人称単数+choisirの過去分詞chosi(ーir動詞の過去分詞は、原則的にーiでした。この点については、先週のブログを参考してください。)

そしてce pullこのセーター、(ce pullセーターは男性名詞です。なお、ce cet cette cesについて質問があったので、これは稿を改めます。)という意味です。

そして、ce pullは、chosirの直接目的語となっています。この直接目的語を人称代名詞の目的補語形に置き換えると、leになります。そしてこのleを助動詞avoirの前に置きます。

そして、 Il l'a chosi.となります。

!エリジオンélisionを忘れないで下さい。(ちなみに、エリジオンとは母音字で終わる単語が、次に母音字や無音のhで始まる単語がくると、省略されてアポストロフになるという規則です。詳しくは、教科書のp.10を参照してください。)

続きまして、間接目的語の例を見ましょう。

J'ai téléphoné à ma soeur.  

Je は「私」、aiは助動詞avoirの一人称、 téléphonéはtéléphoner、「電話する」という動詞の過去分詞、そして à ma soeurは「私の姉(妹)に」です。ここでは、à ma soeurが間接目的語になっています。(間接目的語については、みなさんほとんど理解できてると思いますが、Cours du 20 octobre (10月20日の授業)復習その1 - hiroshi-nakada-escrimeurのブログを参照してください。)

そして、間接目的語であるà ma soeurを人称代名詞の目的補語形に置き換えると、luiになります。そしてこのluiを助動詞avoirの前に置きます。

すると

Je lui ai téléphoné となるわけです。 

 

複合過去の否定文・倒置疑問文についても復習しておきましょう。

否定文:主語+ne 目的補語形+pas +過去分詞

先に述べたIl l'a chosiを否定文にしてみるとIl ne l'a pas chosi.

Je lui ai téléphoné. はJe ne lui ai pas téléphoné.となります。

同様に 

倒置疑問文:目的補語形+疑問文?(助動詞+主語+過去分詞)

直接目的補語はそれほど難しくないと思います。

Il l'a chosi.→  L'a-t-il chosi?

 

間接目的補語はややこしいので少し詳しく見ましょう。

Vous avez téléphoné à Paul.(あなたはポールに電話をしました。)を例にとって、まず人称代名詞目的補語形を用いて肯定文にしたのち、倒置疑問文にしましょう。 à Paulは間接目的補語ですから

→Vous lui avez téléphoné.

となります。そして、この人称代名詞目的補語形であるluiを文頭に出して、その後倒置疑問文を置きます。

→Lui avez-vous téléphoné? 

 

大丈夫でしょうか。

 

続いて、複合過去と過去分詞の一致については、重要なことは、

 

助動詞がêtreの場合、過去分詞は常に主語の性・数に一致する

ということでした。これについては前回の記事に書いてますので、参照してください。

 

一番ややこしいのは次の

 

助動詞がavoirの場合、直接目的補語が動詞の前にあれば、過去分詞は直接目的補語に、性・数一致する。あくまで、直接目的補語の時だけ!

 

という規則でした。

J'ai vu ton père.

→Je l'ai vu. (l'はle=ton pèreを指す。直接目的補語が男性単数の時は変化なし。)

J'ai vu ta mère.

→Je l'ai vue.(l'はla=ta mèreを指す。直接目的補語が女性単数の時は過去分詞にeをつける。

J'ai vu tes frères.

→Je les ai vus.(lesはtes frèresを指す。直接目的補語が男性複数の時は過去分詞にsをつける。

J'ai vu tes soeurs.

→Je les ai vues.(lesはtes soeursを指す。直接目的補語が女性複数の時は過去分詞にesをつける。

 

ややこしいと思いますが、まず大事なのは、目的補語が、「直接」であるか「間接」であるかを見極めます。前置詞を介していなければ直接目的補語、介していれば間接目的補語です。見極めたのち、人称代名詞の目的補語形に置き換えます。そして最後にそれぞれ、適切な位置に置きます。

 

 大丈夫でしょうか。来週(11月10日)は、小テストがあります。

15問×2点の30点のテストです。教科書で出てきた例文、問題、配布した練習プリントを完全に理解しておくようにしてください。

 

今日は映画の紹介です。

『エール』(2014)というフランスの映画です。私はまだ見ていないのですが、見ようと思っている映画です。ネットの紹介記事を添付しておきます。

聴覚障害を持つ家族の中で生まれ育った健聴者の少女が、歌手になる夢を家族に理解してもらおうと奮闘する姿を描いたフランス製ヒューマンドラマ。フランスの田舎町に暮らすベリエ家は、高校生の長女ポーラ以外の全員が聴覚障害者だったが、「家族はひとつ」 を合い言葉に明るく幸せな毎日を送っていた。ある日、ポーラは音楽教師からパリの音楽学校への進学を勧められる。しかしポーラの歌声を聴くことのできない家族は、彼女の才能を信じることができない。家族から猛反対を受けたポーラは、進学を諦めようとするが……。人気オーディション番組で注目された新人女優ルアンヌ・エメラが主人公ポーラ役で歌声を披露。共演は「しあわせの雨傘」のカリン・ビアール、「タンゴ・リブレ 君を想う」のフランソワ・ダミアン、「ゲンスブールと女たち」のエリック・エルモスニーノ。「ビッグ・ピクチャー 顔のない逃亡者」のエリック・ラルティゴが監督・脚本を手がけた。フランス映画祭2015で観客賞を受賞。

 

http://eiga.com/movie/82203/より。

梅田やなんばなどで公開されているようです。

映画「エール!」公式サイト

 主人公の歌うJe voleという曲、澄んだ声でとても旋律の美しい曲です。

どうぞ彼女の歌う声に癒されながら、小テストの勉強がんばりましょう。

www.youtube.com